今、起きてることを知っておこう

陰謀論と言われていることは実は「陰謀論だ」と言っている人の陰謀だったりすんじゃねぇか?

我らの日本の水が危ない

 先日、取引先の飲料系自動販売機会社の方と話したのだけど、その昔、飲み物の自販機と言えば「缶コーヒー」が一番売れてて、その次に「炭酸飲料」、そして「イオン・ビタミン飲料」と続いていたらしい。それが昨今の健康志向なのか、食の嗜好の変化なのか、今一番売れているのはペットボトルの「水」なのだそうだ。そりゃ確かに缶コーヒーも売れてはいるけど、お茶のペットボトル等と競合して昔ほどの勢いはないみたいです。 

 

ともあれびっくりなのは、水が一番売れているということ。
かつては、「水道の蛇口をひねればタダ同然で飲めるのに、お金を出して買うなんて考えられない」とまで言われてきた日本の水。健康志向から水を買って飲むようになったとも考えられるけど、多分、味覚の嗜好の変化なのだろう。ヘンに味が付いているよりも無いほうがいい、そんな人達が増えて、喉が渇いたら水を買うようになってきているんじゃないのかな。甘いものが贅沢品と言う時代が満たされて、甘いものを選ばない贅沢に切り替わってきたのかもしれない。

 

水道水をそのまま飲むのは身体に良くないから、売っている水を買って飲む。…うん、そういう意識も浸透してると思う。浄水器なんかも売れているしね。「発がん性物質トリハロメタンを除去」「カルキ成分を除去」等と言う文言をよく見かけるし、そういう風に言われると、水道水を直接飲むのは、なんだか身体に毒のような気もしてくる。

 

とはいえ、その一方で、日本の水道水の安全性は世界水準と比較してもかなり優等生であることは間違いないようだ。私はあんまり海外へは出かけたことないけど、外国に出かけて帰ってきたやつの話を聞くと、生水を飲んで腹壊した話をよく聞くし、蛇口から出る水を直で飲んで平気だった人の話を耳にしたことがない。。
ペットボトルの水をコップに注いで飲んだのに腹を壊した、なんで?と思ったら用意された氷が水道水で作られていた…とか、笑えない話もある。まぁ、日本人が菌に対する耐性が弱いんだと言う説もあるけど。。

 

日本の水は、塩素だの何だの身体に良くなさそうな成分が入っているけれど、直で飲んで腹を壊すことはない。かくいう私も、ペットボトルの水をよく買って飲むけど、時々は水道の蛇口からの水をゴクゴク飲んだりしているし。でもお腹壊れない。
日本の水ってのはレベルが高いのだ!…と単純に言うのもあれですが、日本の水はしっかり管理されている方だ、と表現するのが正しいだろう。
どこかで読んだのですが、世界で水道水がそのまま飲める国は日本を含め9か国しかないそうです。で、日本はアイスランド、オーストラリアに次いで世界第3位の水質を誇っているそうなんですね。

「水道法」という法律がありましてね、昭和30年代に施行されたものですが、以来、この法律に則って管理・整備を行い、公衆衛生の向上と生活環境の改善に寄与するように日本の水はなっているんです。日本国憲法第25条の生存権に由来してるわけですね。
この法律で水質基準が、かなりしっかり定められております。

(水質基準)
第四条 水道により供給される水は、次の各号に掲げる要件を備えるものでなければならない。
一 病原生物に汚染され、又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を含むものでないこと。
二 シアン、水銀その他の有毒物質を含まないこと。
三 銅、鉄、弗ふつ素、フェノールその他の物質をその許容量をこえて含まないこと。
四 異常な酸性又はアルカリ性を呈しないこと。
五 異常な臭味がないこと。ただし、消毒による臭味を除く。
六 外観は、ほとんど無色透明であること。

また、水に対しての施設の基準も定められてまして、

(施設基準)
第五条 水道は、原水の質及び量、地理的条件、当該水道の形態等に応じ、取水施設、貯水施設、導水施設、浄水施設、送水施設及び配水施設の全部又は一部を有すべきものとし、その各施設は、次の各号に掲げる要件を備えるものでなければならない。
一 取水施設は、できるだけ良質の原水を必要量取り入れることができるものであること。
二 貯水施設は、渇水時においても必要量の原水を供給するのに必要な貯水能力を有するものであること。
三 導水施設は、必要量の原水を送るのに必要なポンプ、導水管その他の設備を有すること。
四 浄水施設は、原水の質及び量に応じて、前条の規定による水質基準に適合する必要量の浄水を得るのに必要なちんでん池、濾ろ過池その他の設備を有し、かつ、消毒設備を備えていること。
五 送水施設は、  ・・・後略・・・

で、この法律では水道事業(原則として市町村が経営、つまり公共事業ですね)のあり方等も規定されており、とても良くできた法律だと思います。それをしっかり守ってきた日本の行政もちゃんとしてると思います。

 

ところが!

 

この「水道法」、2018年に「水道民営化」導入のため改正されてしまいました。
衆院本会議において、自民・公明両党と日本維新の会希望の党などの賛成多数で可決されたのです。これ、かなりヤバいと感じてます。

 

公共事業には、公共事業であるべき理由があるのです。
「採算が悪いから民間に委託する」とか言う論法がありますが、それは間違ってます。
民間は収益重視で行動しますから、非採算部門を切り離し、採算の取れる部門に注力していきます。そうやって地域格差・利用者格差が生じてくるのです。
「水」という生命の根幹に関わるジャンルは、それこそ憲法で規定されている生存権を広く「全国民」に約束していかなければならないものですから、程度の問題はあるかも知れませんが、採算を考えてはいけないと思います。儲かるとか儲からないとかで「水」事業を考えてはなりません。

もっと言うと、採算が悪いからこそ、公共事業であるべきだと思うんです。
採算が悪いから、でも必要なものだから、民間ではできないから、公共事業として立ち上げて、全国民をよりよい生活に誘導すべきものだと思うのです。私たちはそういうのを「税金を支払う」ことによって公の機関に託しているのですから。
公が民間に委託したら、非採算部門を切り捨て、採算が取れるところばかりにハンドリングしてくことは火を見るより明らか。採算が取れないエリアに住んでいる人たちはどうなる?ってか、払った税金、活かせてないじゃん。

 

鉄道を見ればよくわかると思います。
その昔、今の「JRなんちゃら」ですが、「日本国有鉄道」がありました。民営化されてJRがいくつもできましたね。で、第三セクターとか聞いたことがあると思います。
民営化され、非採算路線は廃線となってしまい、その沿線上に住む人達の「足」が奪われてしまったんです。それを救済すべく、第三セクターが設置され、鉄道の運営を行ったりしてたんですが、結局運営が芳しくなくなって廃線の憂き目にあったエリアもたくさんあります。
鉄道は国民の移動手段・生活基盤のひとつです、儲かる路線だけを活かすやり方では地域によって生活・経済の疲弊をもたらすことは簡単に想像できる。
皆の生活を国費で守る。民間では難しいものだからこそ国がフォローする。私はそういうのを「インフラ」と言うのだと思ってます。
民間に移したその瞬間からインフラはインフラではなくなってしまう。
だから国鉄民営化も私は反対でした。

 

そして、今度は水か。
国民の生活の基本が害されても良いのか?と思うのです。
水道料金の高騰とか、水質がないがしろにされてしまうのではないかとか、外国資本によって日本のライフラインをコントロールされてしまうのではないかなどと、不安になる要素がいくつもあります。

 

水事業を民営化に走らせたその理由は何なのだろう?

どうやら、当局によると、主な根拠が三つあるようです。
1.水道事業者の料金収入が減ってきた。節水型の機器が普及し、人口減少で社会全体の水使用量が減った。
2.水道管や浄水場などの施設が老朽化しており、更新費用がかかる。
3.水道事業に携わる職員数が減っている。

3はわかるとしても(それだって職員を採用し教育すればいい話ではないかと思うんだけどね)、1も2も民営化しようがしまいが事態は変わらないでしょうに。
厚労省のサイトに行きますと、民営化を考慮する色々な必要性等が書かれているのですが、何やら私には面倒くさい言葉が並んでいて理解に苦しむ、ので、すみません、当局の説明が理解できません。理解しやすい文言にしてください。「今の公務員が無能」とかさ。(私はそうは思いませんけどね。あ、利権で動いてる不要な公務員はいると思いますが)

 

そういや国鉄民営化に走らせた、時の政府は中曽根内閣だったっけ。あれ?ゆとり教育で日本の学力をダメにした制度も中曽根内閣じゃなかったっけ?ま、いいや、もう過ぎちまったことだ。でも中曽根を持ち上げてる、先生呼ばわりしている政治家が現在の政界に生息しているとしたら、その政治家は危険な存在だと断じても良いかもしれませんね。


さてと、水だ。
なんか、利権か何かの臭いもしないでもない。。
やはり注目すべきは麻生太郎氏であろう。

2013.04.19のこと、彼はG20財務大臣中央銀行総裁会議において、次のように発言しました。
「例えばいま日本で水道というものは世界中ほとんどの国ではプライベートの会社が水道を運営しておられますが、日本では自治省以外ではこの水道を扱うことはできません。しかし水道の料金を回収する99.99%というようなシステムを持っている国は日本の水道会社以外にありませんけれども、この水道はすべて国営もしくは市営・町営でできていて、こういったものをすべて民営化します。いわゆる学校を作って運営は民間、民営化する、公設民営、そういったものもひとつの考え方に、アイデアとして上がってきつつあります。」

読んでお分かりの通り、民営化推進発言ですな。

ほんで、日刊ゲンダイさんやら、週刊文春さんやらがすっぱ抜いた情報によると、麻生氏の娘がフランスの巨大水資源会社(ヴェオリア・ジェネッツ株式会社)の重役のとこに嫁に行ったらしいらしい。ちなみにその重役はロスチャイルド一族。

水の事業が民営化され、その経営権をヴェオリア社が持つとなると、…利益誘導じゃん!と思わざるを得ないです。
ヴェオリア社って会社は世界三大「水メジャー」のひとつ(残りの二つは仏国のスエズ、英国のテムズ・ウオーター)で、フランスで160年に渡り水事業を手がけ、その経営ノウハウをもって世界の水事業を席巻してきた大企業。その大企業からすると、日本の水事業はとてもおいしいらしい。
どういうところが?と言うと、
(1)莫大な水道料金収入(日本全体で年間2兆円超)がある
(2)漏水率が全国平均7%以下(東南アジアでは漏水率30~40%)、東京都は3%以下で今後の「漏水対策費」が他国に比べ非常に少額で済むという低コスト環境
   ↑
 これ、当局が「施設の老朽化で今後莫大な費用が掛かる」と言ってるのと真逆。世界水準では全然セーフというギャップがすごいね。
(3)キチンと水道料金を支払う日本人の素晴らしさ(他国では見られない高い回収率)

 

まぁそんなわけで、ヴェオリア社からすると、民営化が推し進めれらるとなると首を突っ込みたくて仕方がない国、それが日本のようだ。
現に、もうすでに首を突っ込み始めている。
大阪・福岡・兵庫辺りでは水道集金代行にヴェオリア社が関わっているし、宮城県では県が所有する上下水道・工業用水の運営権をヴェオリア社が取得したようだ。いくら所有権を公が握っているからと言っても、運用を好きなようにされちゃったらどうすることもできないじゃないか。公がオーナーだから安心なんてことはありえないと思う。ヴェオリア社の本格的日本進出が始まってきたと言っていいだろう。
フランス本土で民営化が国営化に戻ろうとしてるなか、ヴェオリア社は次の儲け先に日本を選んできたと言う印象がぬぐえない。どうなのね?
100歩譲って、日本の民間企業に水事業の民営化を任せるくらいならまだマシか。(それですら不愉快なのに)なんで海外資本に日本の資源である水の事業を売ってしまうんだ?
日本を向いて仕事しない連中に、水を任せていいのか?

麻生さん、あんた、一枚噛んでるでしょ。安倍さんの時だよね。安倍内閣ってどういう集まりだったんだ?ってか、親戚同士でしたな、麻生・安倍。身内で徒党組むってあんまりいいことないよ。とにかく売国行為だよ、こんなの。。
マスコミはちゃんとこういうの、発信しないといけないと思うよ。圧力で黙ってるとしか思えない。。あ、そういや、ここんとこ放送法のなんちゃらで揉めてたよね。尻切れトンボじゃなくてもっと揉めてほしい。高市氏だけじゃないぜ、この手の沼は、、きっとさ。

自民党を一旦大きく反省させる必要があると思う。これじゃ何処の国の“自由民主”なのかわかんない。

 

ああ、そうだ、ヴェオリアの日本法人の会長って、経団連の副会長もやってるようですね。ってことは、経団連売国に一枚噛んでるってことだ。ワルい組織じゃん。

 

北海道の土地が中国資本にどんどん買われてるという話を以前しました。水の利権は今度はフランス企業です。日本、どんどん外国に乗っ取られてきてる印象があるんだけど。なんで気が付かないんだ、みんな。気付けないようにされているんだろうな。。でも気付かなくちゃいけないと思います。植民地化されて来てるんですよ。しかも日本の売国奴によって。
誰に自分たちの将来の暮らしを委ねるか、それ大事。
選挙、少なくともそこからアクション起こさないとこれからの日本人達がかわいそうだ、自分たちも勿論ですが。ともあれ、水事業を民営化に舵を切った自民・公明・維新・希望はNGと私は判断しますよ。