今、起きてることを知っておこう

陰謀論と言われていることは実は「陰謀論だ」と言っている人の陰謀だったりすんじゃねぇか?

憲法改正案が極めて禍々しいということ

イスラエルでは、ネタニヤフ政権が提案した「最高裁の判決を国会で覆せる法案」を巡り、混乱が起きているようです。首相が言うには「裁判所による権限乱用を防ぐため」とあるが、司法の判断を国会が曲げられるとなると、三権分立は存在価値を失う。しかもネタニヤフ氏の汚職収賄の件も、たとえ司法で裁かれても国会でねじ伏せられるんだから、これほど都合の良いものはないだろう。国民が怒るのも納得できる。労組や医師会や地方自治体連盟がストを決行したりしてるのだから混乱っぷりが伺えます。

では我が国日本ではどうなんだろう?

今の日本は、このイスラエルの状況に結構似ている部分があると思います。
ネタニヤフ首相は自分の汚点を裁けないようにするために法案を変えちゃおうとしてるし、ネタニヤフ首相のバックボーンは極右翼であったり宗教団体だったりするわけです。
法案を変えようとしている←これ、憲法改正案を通そうとしている自民党路線と似てるし。
バックボーン←極右翼=日本会議、宗教団体=統一教会、みたいなもんだ。
しかし、日本の国民はイスラエルの国民のように立ち上がろうとはまるでしていない。
危うさに全く無関心です。手遅れになってから「ヤバい!」と感じるんだろうか?
国民を無関心にする…上手く誘導したな、と思います。誰がって?教育だろうし、マスコミだろうし、政治だろうし、、、ともかく色々仕掛けはあるんだと思う。
でも、とは言え、気付いて行動しない我々も、人のせいには出来ません。気付いて行動しない我々にも責任があります。
イスラエルを見習えとは言わないけど、アクションは必要だと思う。
せめて選挙でヤバい人、ヤバい政党を、政治の舞台に上げない努力くらいはしてもいいんじゃないか、と。


現在進行中の、自民党が推している「憲法改正案」がかなりヤバいです。
面倒くさい内容かもしれませんが、お付き合いください。
我々の国を取り仕切る最も重要な法律「憲法」です。


まずは、テレビでも争点として取り上げた部分から参りましょうか。
「緊急事態条項」ね。今までの憲法には謳われてなかった条項です。
ツッコミながら改正案を見ていきますね。


第98条(緊急事態の宣言)
1 内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。

<ほほー。>

2 緊急事態の宣言は、法律の定めるところにより、事前又は事後に国会の承認を得なければならない。

<ん?「事前」は分かるけど「事後」?…承認とらずに緊急事態宣言しちゃっていいの?>

第99条(緊急事態の宣言の効果)
1 緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。

<何だかまだるっこしい表現ですが、結局、内閣は緊急事態宣言が出たら勝手に政令を制定できるし、総理大臣はお金を自由に使えて、しかも、地方自治体に対する制圧権を有せるってことだ。…独裁OKってことです>

2 前項の政令の制定及び処分については、法律の定めるところにより、事後に国会の承認を得なければならない。

<だから、やっちまった後の承認なんて何の意味もない>

3 緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、…(中略)…国その他公の機関の指示に従わなければならない。この場合においても、…(中略)…基本的人権に関する規定は、最大限に尊重されなければならない。

<申し訳程度に基本的人権の尊重は語っているけど、「最大限」等というあいまいな表現にとどめていて、前段で国民は国などの指示に従え!と命令してるわけだ。憲法の理念と真逆です。憲法は国民に国が約束するものですから。国が暴走して国民に危害が及ぶことをセーブしたのに、それを思いっきり覆しています>

4 緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設けることができる。

<緊急事態宣言が発せられて、誤った方向に政府が走ったとしても…牽制すべき衆議院は解散させることができない…つまり、国民はどうすることもできない>


というわけです。
緊急事態宣言と緊急事態条項は別物です。
大変な事態になったら「緊急事態宣言」をして「政権与党の自由にする」←この部分が緊急事態条項。言葉の綾にひっかかってはいけません。
大変なことが起きたら、国民をまとめるために総理大臣がリーダーシップを取って一致団結しよう…って、聞こえはいいかもしれませんが、よく反芻すると、独裁を認めてるんです。素晴らしく良くできたリーダーならまだしも、腹黒いのがリーダーだったら、もうこの国は滅んでしまいます。
なので、私はこの条項、自民党(及びくっついてる公明党)のこの憲法改正案大反対なのです。

 

この他にも憲法改正案の酷い点は随所に見受けられます。折角なので幾つかピックアップします。

 

第12条(国民の責務)
 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。

<現行憲法では、「国民に保障する自由及び権利は、常に公共の福祉のためにこれを利用する権利を負う」とあります。それが改正案では「公益及び公の秩序に反するな」となっている。自由と権利が主体だったのに、公益が主体になってる。主体が置き換わってます。つまりは自由と権利が制限されうる可能性を内包させてるわけです。>

 


第18条(身体の拘束及び苦役からの自由)
1 何人も、その意に反すると否とにかかわらず、社会的又は経済的関係において身体を拘束されない。
・・・

<現行憲法では、「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。」とあります。それが改正案では「社会的又は経済的関係において身体を拘束されない。」と限定的表現にしている。現行憲法が非常に強い語調で奴隷的拘束を否定してくれていたのに改正案では、条件突きで身柄拘束もありうるとなってます。極めて危険です。>

 


第21条(表現の自由
・・・
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
・・・

<現行憲法による「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」といった強い語調は弱められ、改正案では公益及び公の秩序を害する行為はNGとした。一見、もっともらしく見えるが、何をもって「公益及び公の秩序」なのかが判然としない。ということは、都合よく「これは公益に反するから」と制限される可能性を内包させたわけです。弾圧と同じです、これ。>

 


第36条(拷問及び残虐な刑罰の禁止)
 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、禁止する。

<現行憲法では「絶対にこれを禁ずる」と強い口調でNGにしていたのに、改正案は「原則禁止」のトーンに変わっておる。例外を認めてるんです。>

 


現行憲法の第97条
 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
 ↑
これを「削除」ですって。
なんでこんなに重要な宣言を削除しちまうのか!

 


現行憲法第99条と改正憲法案第102条を見比べてみてください。

現行憲法の第99条
 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

改正憲法案の第102条(憲法尊重擁護義務)
1 全て国民は、この憲法を尊重しなければならない。

<国が憲法を尊重せしめた条項は、国民が憲法を守れとなっているわけです。真逆だっ!>


こんな改正憲法が成立してしまったら、なし崩し的に政権与党のやりたい放題になります。

表立っている事柄だけど、我々に気付かせないように「事」が進行しているんだと改めて感じます。
これからの自分たちの生活が急降下するっていう危うさが目前にあると思います。
そういう表立って「闇」が日本を支配していることに気付いて行動をしないと間に合わないです。もうね、政治的無関心を決め込んでる場合ではない。